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畢竟成仏

畢竟成仏(ひっきょうじょうぶつ)は、仏教用語として浄土真宗の教学文献に用例が確認される語である。また、同音の語を題名とする楽曲が存在する。

仏教用語としての用法

「畢竟」はサンスクリット語の atyanta の訳語で、「究極」「至極」「最終」などの意味を持つ仏教用語である(小学館『デジタル大辞泉』)。「成仏」は「仏に成ること」、すなわち悟りを開いて仏陀となることを意味する。したがって「畢竟成仏」は文字通りには「究極的・最終的に成仏すること」を意味する。

この語は、中国南北朝時代の僧・曇鸞(どんらん)による『無量寿経優婆提舎願生偈註』(通称『浄土論註』)および、それを引用・加点した親鸞の著作に用例が見られる。親鸞の『高僧和讃』には「安楽仏国に生ずるは 畢竟成仏の道路にて 無上の方便なりければ 諸仏浄土をすすめけり」という和讃があり、ここで「畢竟成仏」は「いまはまだ成仏していないが、いずれかならず仏になる」という意味で用いられている。すなわち、浄土への往生が最終的な成仏への道(「畢竟成仏の道路」)であるという浄土教の教義を表現した語である。

なお、この語は浄土真宗の教学研究の文脈で学術論文の題目にも用いられており(例:小川直人「畢竟成仏の道路——『浄土論註』親鸞加点本に注目して」、『親鸞教学』第101号、2013年)、特定の宗派教学上の専門用語として定着している。

楽曲名としての用法

「畢竟成仏」は、東方Projectの同人音楽サークル「豚乙女(ブタオトメ)」が2018年8月10日のコミックマーケット94で頒布したアルバム『少女煉獄第四巻』に収録された楽曲の題名でもある。原曲は東方天空璋の4面ボス・八田寺成美のテーマ曲「魔法の笠地蔵」であり、編曲はコンプ、歌唱はランコが担当している。この楽曲はリズムゲーム「グルーヴコースター」にも収録されている。

まとめ

「畢竟成仏」は、浄土真宗の教学文献に用例が確認される仏教用語であり、同時に東方Projectの同人音楽作品の題名としても用いられている。一般的な日常語として広く知られた概念ではないが、上記の二つの文脈において実在し、使用されている語である。

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